歌集『潮騒』より

沈みゆく船橋に立ちて手を振れる○船長の決別の微笑    ○は名前

潜水夫海藻の林に眠りたる巨体(嘉義丸)探るもなす術もなく

冥福とふ諦観の辞を知りてより合掌しつつ屍の上を航く 

沖○松○先生の歌集『潮騒』より
先生は私たち兄弟に中学時代国語を教えてくださいました。その後小学校の校長、鹿児島市教育委員会指導主事、全国創造国語研究会顧問など歴任されました。
お姉さまが嘉義丸沈没の時、従軍看護婦として僚船から目撃されたとのこと。
『潮騒』の中に「船長の殉職」というタイトルで6首読んでおられます。その中から3首です。
潜水夫・・・は、だいぶ前、新聞に船体が発見されたけど、どうにもならないという記事を読んだ記憶があります。その時の事を詠まれたのでは?と思います。
先生のことすっかり忘れていましたが今回のことをきっかけに弟からの一言で思い出し、本棚に先生の歌集を見つけました。
すっかりご無沙汰してしまいましたが先生如何されていますでしょうか?ご高齢になっておいでのはず、お元気でおられることをお祈りいたします。


ついでに兄の詠んだ歌を一首
たふれゐし花鉢おこしふりかへり手を振り征きて父は還らず   『歯とイボ』より
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by bun111ji | 2005-09-04 14:44 | 嘉義丸 | Comments(0)